カテゴリー「焚書坑腐問題」の記事

2010年4月28日 (水)

腐女子差別。

ボーイズラブ8誌を大阪府が「有害図書」指定
(J-CASTニュース 2010年4月28日(水)13時26分配信)

見出しはセンセーショナルに書かれてますが、なんのことはない、
普通にエロ本を青少年に販売することを規制する、というだけの話です。

大阪府青少年健全育成条例第13条第1項の規定による有害な図書類の指定について
(大阪府報道発表資料 2010年4月28日)

大阪府青少年健全育成条例(有害図書関連は第13条~15条)

ワタシはBL読まないのでここに挙げられている雑誌類の内容を
詳しくは存じませんが、府のかたがたはちゃんと中身をチェックして
アレのページ数を数え、その結果これらの雑誌が条例に抵触した、
ということなのでございましょう。だから売り場を分けて、青少年には
販売しないようにしろというわけです。文字通りただの「18禁」です。
「BL」というジャンルが「BL」であることを理由に規制されたわけでも
迫害されたわけでもありません。

エロBLが
「青少年の性的感情を著しく刺激し、青少年の健全な成長を
阻害するもの」かどうか、という点には議論の余地があるかと
思いますが、そこはノンケの成年向けエロ本でも同じことでしょう。
従来、(成年向け)激エロ本が18禁コーナーに別置されて規制販売
されていたことを考えると、今までBLの激エロが野放しだったことが
むしろおかしかったわけです。行政の怠慢です。
今回、対象たったこれだけなの?とかえって拍子抜けするやら
手抜きじゃないかと思うやら、係のかたが男性か女性か存じませんが
チェックするのも大変だっただろうと気の毒に思えるやら。
激エロじゃないBLの扱いは従来どおりなわけです。当然の話です。
腐攻撃でも性的指向差別でもなんでもありません。
今回問題に感じるのは、BLだからというだけでとりたてて異端視して
おもしろがっているネットの論調のほうです。

大阪府の「BL規制」検討で腐女子の皆様ご立腹
(R25 2010年4月17日(土)11時0分配信)

青少年を性的対象として扱う図書類の実態把握・分析の実施します。
(大阪府報道発表資料 2010年3月25日)

このときも大阪府が「調査して実態把握をする」という、ごくごく当然の
ことを発表しただけなのにこの書きよう。
まず実態把握するのは当たり前のことで、そのこと自体は言論規制でも、
ましてや悪意でも差別でもなんでもないのに。
腐女子の真の敵はふざけて騒いでいるアンタらだ、と言いたくなる
きょうこのごろ。
こんなだから腐女子はますます自らを語らなくなるのですがね。
だからますます得体が知れないモノとして異端視されおもしろがられて
いく、という負のスパイラルなのですがね。

どうせわかんないんならほっといてそっとしといてほしいんだ。

(4月29日追記。)
J-CASTだからふざけた記事だったのかと思ったら、天下の
大新聞社様もおんなじ記事構成だった orz。

ボーイズラブ雑誌、R18に 大阪府が「有害図書」指定
(asahi.com 2010年4月27日7時34分)

この記事の書き方だとまるでBL雑誌がBLを理由に有害指定された
みたいじゃないかよ。
今回の指定リスト見たら11誌が指定を受けてるのに
「BL雑誌が8誌、有害指定を受けました。BL雑誌は有害です」って
誤認させるような書き方してるよね。
どう見ても「今回有害指定を受けたエロ雑誌11誌のうち、たまたま
8誌がBLでした」が事実だろうがよ。
BL雑誌はこの8誌だけが全てじゃないわけだし。
ウソ書いてるわけじゃないんだろうけど、記述にどうしてもある種の
情報操作がされてるよね。
情報は用心して受け取らないといけないね、という好例。

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2008年12月26日 (金)

BL読みじゃないけどなんか腹立つ。

しつこいようですがうち的これまでの流れ
いまごろ共同通信の記事になってたよこの事件。

図書館「ボーイズラブ」に揺れる  堺市、市民の不信感募る
(2008/12/23 18:08 【共同通信】)

記事の主旨は「堺市立図書館の対応のマズさ」のようですが。
夏に始まった話題なのに、今ごろ取りざたされているというのは
最近よっぽど話題や事件がないのだろうかと思うことしきり。
でもこっちの記事内容の浅さはひどい。

大阪府堺市の図書館で「ボーイズラブ」小説貸し出しを巡り騒動に
(12月25日12時17分配信 オリコン)

なんつーか、ツッコミどころ満載。成り行きの説明から冊数から。
一行目から最後の段落までまんべんなくデタラメ書いてあるだよ(苦笑)。
盗難が原因で閉架にしていたとは初耳ですが、そこはともかく。
なんで10代限定。なんで00年代以降に登場。ワタシが90年代に見た
リーマンモノはBLじゃなかったんだわねきっと。 <マテ。
(たしかに当時「BL」というコトバはありませんでした。ねんのため)

記事の主旨は
「BLみたいな有害な図書は図書館で購入・貸し出しを停止にするべき」
だと読み取れます。
BLに関してのみならず図書館の役割に関しても多大なる知識不足と
誤解がある模様。
まぁ司書の勉強とかしたことないと誤解しがちだとは思うけどな。
興味本位の浅い認識で、こんな公の場で文章掲載しないでくれないだろうか。
Yahooコメント欄は、ある意味「これが門外漢の一般認識なんだな」と知らせて
くれる力がございますが。
「BL」っていうあまりにも大きなカテゴリ分けで、ひとからげに18禁に
なるわけないだろう(苦笑)。

図書館問題研究会ホームページ

ここの「BL図書」の利用制限措置について(要請)および
堺市立図書館への質問状っちゅー文章が、ワタシが最初に
ひっかかった違和感をすべて整然と説明してくれています。
図書館とはそういう施設なのですだよ本来。

 
 
 
 

いまさらだけどそもそもの発端の詳細が書かれた記事がありました。
市議の圧力は本当にあったよーです……。なんてこと。
有料じゃなけりゃ連載全部読むのに。 <正直。

世界日報「公立図書館のBL(ボーイズラブ)本」

住民監査請求が出たとき、問題がジェンダーの話になってるよ、
とあせったものですが、そもそもの火付け役がその逆サイドから
だったよーです。なんだかな。

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2008年12月18日 (木)

まさにその堺市立図書館で借りてみたい。

2008年11月13日 (木)のうちの記事

>できることなら日本図書館協会の公式見解がぜひ聞きたい。

って書いたんですが。
ニューズレター「図書館の自由」(日本図書館協会 図書館の自由委員会)
の第62号(2008年12月) もくじに

●堺市立図書館における「BL図書」の取扱いについて

という文が見えます。
目次見た限りでは事実の経過報告っぽいんだけど。
よ、読みたいんだけど。
年間定期購読しか受け付けてないっぽいよぅ。
この号だけでいいんだけどなぁ。
市立とか府立の図書館蔵書調べたら、「集成」は入れてるらしいんだけど
各号は並べてないっぽい。
内部誌なのかなぁ。
頼んだら見せてもらえたりしないかなぁ。

……イヤがられるかなぁ(爆)。 <間違いなくイヤガラセです。

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2008年12月 8日 (月)

これで一件落着、なんだろか。

市立図書館BL問題、あるいは公共図書館特定図書弾圧問題。
あるいは焚書坑腐問題(よしなさい)。

これまでの流れの参考に(なるか?)、うちの
2008年9月16日付け記事 <市民の投書がそもそもの発端。
2008年11月13日付け記事 <住民監査請求提出される。
2008年11月17日付け記事 <堺市図書館から回答。

その後の動き。自分的ブクマ。

朝日放送「ムーブ!」『ムーブ!の疑問』(<11月20日の記事。観たかった……。)
堺市・特定図書排除問題が『ムーブ」で話題になった。(みどりの一期一会)

堺市立図書館の5706冊の「特定(BL)図書排除リスト」一挙公開!(みどりの一期一会)
<リストを実際に読むと、堺市の「BL図書」選定基準がものすごく
ファジーであることがよくわかる。それで5706冊って。書庫逝きって。

「BL図書に対する誤った対応を正してください」に対する堺市の回答(みどりの一期一会)
堺市「市民の声」Q&A「BL図書に対する誤った対応を正してください」(堺市サイト)

この問題の根本は、ワタシが9月にも書いたとおり、公共図書館が
ある特定の思想にゴリ押しされるまま、あるジャンルの図書を
排除しようとしたこと、なのですが。
なので最終的に「廃棄しない」「年齢を限らず提供する」という結論は
妥当なのですが。 <でも今後買わないっぽい空気だよな……。
そのジャンルが「BL」だったことで問題の論点がどんどんズレていった
印象があります。
有害無害とか適切不適切とか有意義とか有益とか、決める権限も
押しつけられた価値観に従う義務も図書館にはありません。
「有害図書」云々を論じるのは法律とか条例の問題です。 <そして
それはそれで表現の自由とかそういう論点になっていくでしょう。

わかりやすくまとめてらっしゃるブログ様ご紹介。
堺市図書館論争 まとめと個人的見解 前・図書館編 (カナタマタコデイズ)
堺市図書館論争 まとめと個人的見解 後・BL問題編 (同上)

最後に蛇足ですが、そもそもの問題の発端となった「市民の声」内

堺市周辺の市立図書館や、大阪市内の区立図書館、そして
大阪府立図書館も見学してきましたが、BLを購入しているような
非常識な図書館はひとつもありませんでした。

という部分について。
大阪市には市立図書館はありますが区立図書館はありません。
そして大阪市立図書館のサイトで蔵書検索したら、BLレーベルが
わんさか出てきました……。大阪府立図書館も御同様。
さぁあなたも試しにレッツ検索。 <検索語を考えつく時点でどうかと。

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2008年11月17日 (月)

順当っちゅーか、無難っちゅーか、逃げたっぽ(自主規制)。

「ボーイズラブ」は書庫に、堺市立図書館の5500冊(asahi.com)

堺市から回答が届きました(みどりの一期一会)
(ちなみに当該監査請求の概要は平成20年11月14日付、51KBの
PDF資料で見られます。)

上記の新聞記事内容を信用するなら、まぁ妥当かなと思えますが。
ただこの新聞、前回デタラメ書い(以下自主規制)。

性犯罪を誘発するなどの理由でいわゆる「有害図書」が問題になった
約二十年前、仲間内で
「やおいは規制されないのか」(注:当時BLという言葉はなかった)
といった話になったことがありました。
「読者の女子がマネして犯罪にはしることは生物学的に
絶対に不可能だからいいんじゃね?」という結論に達しましたが(爆)。
正直なところ、当時の良識ある世間様にはわしら(マテ)のことが
発見されていなかった、というのが真実ではないかと思います。
いまさら、気づいて狼狽し始めた感じかな、と。世間様ったら。
前掲の記事中に
▽府条例の有害図書にはあたらない
▽年齢制限に法的根拠はない

とありますが、法律とか条例作った人はエロBLの存在には気づいて
なかったんだと思います(苦笑)。
これから、考えていくべきだよねきっとね。気づいちゃったことだし。

配慮は必要だと思うよ。でも過剰に反応したり、偏った対応したり、
安直なその場しのぎにはしったりしたらダメだよ。
BL小説だけ単純にひとからげで焚書されるのも優遇されるのも
明らかにおかしいよ。

同市立図書館には「ベルセルク」(三浦建太郎)も「源氏」(高河ゆん)も
開架で置かれているよ、と藪をつついてみる(爆)。

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2008年11月13日 (木)

BL図書問題、継続中らしいぞ。

改めてうちの関連記事。
誰かが「焚書坑腐」と呼んでいたのを見て、うまいこと言うなぁ、
などと感心していたのですが。それはともかく。 <埋められてしまえ。
腐を笑ってるだけのネット世論に、どうも釈然としなくて。
そもそも図書館の自由に照らしてどうなんだ、とワタシ個人
(大昔に大学で司書課程を受講した)は思っていたので
ございます。
    図書館の自由に関する宣言
なにか異議は唱えたいがどこにどう唱えたものだかわからない。
しかしこの問題、このままで終了してしまうのもいかがなものか、
と思ってたらどっこい。
堺市に住民監査請求が提出されたらしいです。すごいぞ。

てらまち・ねっと

みどりの一期一会

なにがすごいって、これ岐阜のかたなんだ。
市民じゃなくても監査請求って出せるんだなぁ……。 <そこかよ。

しかしこの請求人の面々見てたら、どうもコトはジェンダーの話に
なっているような雰囲気ですだな。同ブログのコメント欄も。
ヲタ個人(大昔に大学で女性学を受講した)としてはなんか、
心苦しいっていうか気まずいっていうか、すみませんッ!って
感じだよ……。
フェミニズムがどうとか、そんな大層な話じゃないだろうさ。
読者も著者もほとんどそんなこと考えてないと思われ。
学者とか識者とかとは全く関係ないところで、市場は煩悩に忠実に
発展してるのだよな、20年くらい前から既にとっくに。
いやワタシBL読まないからよくわかんないけどさ。

図書館っていう公共の施設が、一方的な価値観に無抵抗に
従っちゃった、のが今回の大問題だと思うんだけども。
できることなら日本図書館協会の公式見解がぜひ聞きたい。

ちなみに前記事で「焚書された?!」と思ってた図書、いま検索したら
シリーズちゃんと全部ヒットしました。以前は確かに消えてたのに。
隠してたんか堺市。監査請求出たから戻したんか堺市。
 <個人の邪推です。

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2008年9月16日 (火)

焚書坑○。

こないだからちまたで騒ぎになっているらしいのを今ごろ知りました。

http://www.city.sakai.osaka.jp/city/info/_shimin/data/5374.html

ワタシはBL読みません。
図書館で書架にBLの肌色な表紙が置いてあるのを見て
「子どもには目の毒だよなぁ」と思っていたクチです。
でも別の図書館で閉架(書庫)で置いてあるのを見て
「これって恣意的な情報アクセス制限じゃないのかなぁ」
と疑問に思っていたクチでもあります。
それ以前に、出版不況で業界も大変なんだし、娯楽系は自分で買えよ、
とも思います。
冊数と金額をここまで正直に示されると「買いすぎだろう」と
一瞬思いますが、全体から見た割合等がわからないのでそこは
置いておきます。

怖いのは投書者のかたが、ご自分の考えている「常識」が「常識」だと
信じて疑ってらっしゃらないご様子であること、です。
周辺市の図書館にリサーチかけてたり、行動力と強い意志を持った
立派な御仁なのだろう、と思うのですが。

すみやかにBLを換金し、他の有益な図書の購入費に当てるよう、強く強く要望いたします。

って。「有益」ってなんなのさ。

極端な話をするなら、「千夜一夜物語」だってエロ本です。 <マテ。
「カーマ・スートラ」だって子どもが見たら大変なことになります。
「恋空」だって「有益じゃない」「セクハラまがい」と感じる人は
いるでしょう。
ハーレクインなんか図書館が税金使って買うなよ、と思ってる市民も
いるハズです。
以上の例に出した本はすべて同市立図書館に開架で所蔵されています。

今回BLがやり玉に挙げられたのは
 多くの表紙が一見してエロだとわかること。
 コアな享受者しかおらず、異端視されやすいこと。
などが原因だと思われます。

市民の感覚に反するようなことは、今後は止めていただきたく存じます。

ともありますが、図書館に入れて欲しいと思ってる市民もいると思います。
まぁそこは個人それぞれの感覚です。
今回一番問題なのは「個人」じゃなくて「公的機関」の感覚です。

本日、中央図書館とお話し、書庫のBLも処分するとのことです。

の部分にものすごい危険を感じます。
一市民の価値観(賛同する人も多いだろうにせよ)で、こんなにすんなりと
公共の図書が選別され破棄されていいのでしょうか。
市の回答は

(前略)すみやかに書庫入れにいたしました。
 今後は、収集および保存、青少年への提供を行わないことといたします。

という比較的穏便な表現だったので、書庫の既刊本はそのままなのかと
一瞬思ったのですが。
ためしに同市立図書館のサイトで蔵書検索をかけてみたら、以前は
たしかにあったはずの蔵書が「該当なし」になってました。
もう焚書されてしまったよーです。なんてこと。

図書館の自由に関する宣言

子どもに害のある本をせき止めるのって、究極的には
親の責任だと思うんだがなぁ。
気に入らないものがそこんちに入ってこないように、個々の家庭が
気をつければいいじゃないか、と小さい頃「ドリフ」見せてもらえなかった
ワタシは思うのでした。
 <そして情報遮断したからってリッパなオトナに育つとは限らない~。

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